いつの間にかゴールデンウィークも終わってしまいました。。
今回は前回COLIY900+で測定した千葉県天羽産しいたけをFUIJapanのBQ020で測定しながら、BQ020を紹介させて頂こうと思いましたが、訂正等もある為それは次回に持ち越すことに致しまして、カリウムイオンメーターについて紹介してみたいと思います。
それではまず前回の訂正からです。
前回COLIY900+では食品分析表により、天羽産しいたけのK-40を80Bq/kgと仮定して計算して、K-40のγ線放出確立10.7%掛けた8.56をマイナスしていますが、厳密には85.12Bq/kgなので9.11をマイナスしなければいけません。
更にLB200カリウム含有量関与計算ファイルをよく見ると生しいたけと干ししいたけ(乾)はカリウムの含有量が違っています。干ししいたけのカリウム含有量は2100mg/100gあり、638.4Bq/kgあると記載されています。
とういうことは、9.11をマイナスするのでもなく638.4×10.7%=68.3をマイナスしなければなりません。
=((8.0019×48.5-66.823)×1000/221-68.3)×100/117.4805×1.473
=1811.96104
セシウム推定合計値 1737.06Bq/kgとなります。
食品分析表の正式な名称は日本食品標準成分表2010といい文部科学省が作成しています。
LB200カリウム含有量関与計算ファイルは、見やすくて便利なのですが、(人のことは言えませんが)意外と入力ミスが目立ちます。
例えば"あしたば"をみてみると
| あしたば |
| あしたば(生) |
とありどちらも
| 164.16 |
| 164.16 |
Bq/kg となっています。
しかしおそらくこれは "あしたば(ゆで)"41.73Bq/kg "あしたば(生)"164.16Bq/kgの誤記と思われます。
そこで今回は文部科学省の食品成分データベースでしいたけのカリウムの量を確認してみましょう。
LINK先を開いてまずは、"しいたけ"と全角ひらがなで入力し、検索します。
するとフリーワードで検索絞込みというページが表示されますので、ここで"他の成分を表示したい 表示成分選択" をクリックします。
検索結果表示 表示成分選択というページが表示されますので、ここでカリウムにチェックをいれて下さい。
そして"結果を表示"をクリックすると下記の画面が現れます。
きのこ類/しいたけ/生しいたけ/生 カリウム 280mg/100g
きのこ類/しいたけ/乾しいたけ/乾 カリウム 2100mg/100g
となっているので先ほどの数値は間違いありません。(Bq/kgに換算する時はそれぞれ280に30.4% 2100に30.4%を掛けてください。)
ところで上記の結果を
テクノエーピーTS100B-15で測定した結果と比較すると
TS100B-15 COLIY900+ +日本食品標準成分表推定
(単位 Bq/kg)
CS-137+CS-134合計 1540.5±22.1 1737.06
K-40 203.2±41.8 638.4
となり、CS-135+CS-134の合計に関しては1737.06Bq/kgと12.7%多めに表示されているという割とよい結果でしたがK-40に関しては日本食品標準成分表2010のカリウム含有量から推定した数値は、638.4Bq/kgとなり、残念ながら3倍も数値が違ってしまいます。
これは、乾しいたけの乾燥の度合いによるところが大きいと思われます。
つまり、生では85.12Bq/kg 完全に乾燥したものは638.4Kg/bq とかなり幅が出来てしまうということです。
何とかカリウムの量をもう少し正確に推定することは出来ないでしょうか?
そこでカリウムイオンメーターを使用してみましょう。
今回使用する機種は堀場製作所のコンパクトカリウムイオンメーターCARDY C-131です。
これはほぼ、名刺サイズの大変コンパクトな測定器です。
購入の際は、ナトリウムイオン電極法のC-121と間違えないようにして下さい。
使い方はまず、付属のSTD標準液とSLOPE標準液で2点校正を行います。
次にサンプルをセンサに直接滴下するか、サンプリングシートに浸み込ませて、センサの上に載せます。
但し、これは液体を測る場合です。カタログに簡単に固形物も測れるようなことが書いてありますが、残念ながら、"表面が乾いている固形物は直接測定することは出来ません"と説明書には書かれています。説明書をみてもあまりよくわからないので、カスタマーセンターに電話をして、固形物の測定法を質問したところ下記のようなMAILのご回答を頂きました。(本当は説明書に書いて欲しいですね。)
===============================いつもお世話になります。
先ほどは、お電話でお問い合わせを頂きありがとうございます。
お問い合わせのカーディカリウムイオン計の測定につきまして、
以下に回答申し上げます。
【測定方法】
風乾土10gに水50mLを加え、振とう30分後、
カリウムイオン計に数滴入れて測定します。
この時の測定値を Kppm(mg/L)とすると風乾土10gに含まれるカリウム(
は
次の式で求められます。
【計算式】
・水50mL中に含まれるカリウムイオン(K)の重さは
50(mL)X K(ppm)=50(mL)X K(mg)/1000mL=50/1000・K (mg)
カリウム濃度、K=20ppmの場合→ 50/1000X20 mg=1mgとなります
・この時、風乾土100gに含まれるカリウムイオンの量は
1mgX10倍=10mgとなります。
===================================
ということで、乾しいたけを上記の方法で測定してみましょう。
まず、上記の数字にあわせてしいたけを10gを水50mlにいれて振とう30分後に測定
してみました。
これを上記式にあてはめてみると、50/1000×1500=75mg
しいたけ100gに含まれるカリウムイオン量は
75mg×10倍=750mgとなります。
1kgあたりのベクレル数を求めるにはこれに30.4%を掛けます。
750mg×30.4%=228 Bq/kg
となり、TS100B-15で測定した203.2±41.8 Bq/kgとかなり近い数値となりました。
ということでより正確なK-40 の値を推定したい方はカリウムイオンメーターの使用を是非お勧めします。
次回はようやくBQ020による測定を行いますので宜しくお願い致します。







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